アーティストOtis Hu

アーティストOtis Hu

子供たちが同じ小学校に通い、共通のママ友を通して出会ったグラフィックデザイナーのOtis。

今までにもSORORのロゴやアイコン、オリジナル商品の写真を手がけてもらったのですが・・・
本日より、販売開始になったインドのブロックプリントの柄も実は彼女がデザインしてくれています。


グラフィックデザインだけに留まらず、機織りや版画、水彩絵具や写真など、様々なアートに挑戦し続けるOtis。
仕事のパートナーとしてだけではなく、同じ母親として、また女性として、日々多くのインスピレーションとアイディア、そしてエネルギーをもらっています。
そこで今日は友人のOtis Huへ聞きたかったことを、あれこれとインタビューをしてみました。

みなさんにとっても何か日常のヒントになったり、インスピレーションに繋がれば嬉しいです。




とにかくアートに触れることが大好きということだけど、アートを始めたきっかけは?
小学生の頃、引っ越した先では同じ中国国内でも言葉が通じなくて・・・最初は友達を作るのも、授業についていくのも大変だったんだよね。そんな時に一人で黙々と絵を描くのがとにかく癒しの時間だったの。

もともと絵を描くのは好きだったの?
一番最初は日本の漫画スタイルから始めたかな?でも自分の周りの環境全てが一つ一つ大切なエレメントとなって、アートに関わる土台となっていたんだと思う。

と言うと?
まずは両親かな。私が幼い頃、父親が建築家だったこともあって、彼の仕事部屋には間取り図や仕事で使う紙や鉛筆とかが沢山あった。母親は匂いとか形とか細部にまで意識を向けて、日常のありとあらゆるものを敏感に感じとり、それを言葉にする人だったの。「この匂いは柔らかいね」とか。そういう環境だったから割とアートはいつも身近にあったんだと思う。

あとは哲学者の祖父の影響も大きいと思う。彼の書斎には沢山の本があって、その中でも日本の哲学者仲間から貰ったという本の挿絵が、本当に美しかったことを今でも覚えているの。幼い頃にそれを見て感動し、とても刺激を受けたこともハッキリと・・・。本から伝わる見事なイラストレーションとシンプルなレイアウトデザインに・・・。

じゃあ幼少期はとにかく絵を描いて過ごしてたんだね。グラフィックデザインはNZの大学で学んだんだよね?
そうそう。ビジュアルコミュニケーションデザインを4年間学んだの。大学卒業後は、国内外の企業のロゴやカタログ製作、レイアウトデザイン、パッケージデザイン、プロダクトデザインなど様々なデザインプロジェクト携わってたよ。

グラフィックデザインだけに留まらず、様々なアートに挑戦してるよね。
そうだね。その時の感情や感覚に身を任せて、様々な道具を試しながらアートを生み出すのが好きなの。版画や織物など、伝統的な芸術にも今すごく興味があるかな。

アートに関わる上で大切にしていることはある?意識してることとか?
作品を生み出す時は頭で最初にイメージし過ぎて、作り込み過ぎないように心がけてるかな。
なんていうか・・人の生み出す不完全さそのものが最高のアートだと私は思うの。そしてそこにはいつもストーリーがある。

どんなものからインスピレーションを得たりするの?
とにかく身の回りにある全てのもの!NZの雄大な自然だったり、中国の書道アートだったり、子どもたちの絵本だったり・・・だけど最近は子どもたちの絵から沢山の影響を受けていると思う。彼らのシンプルで抽象的なフォルムの絵は、いつもいろんなことを私に伝えてくれるの。

これからどんなアートを生み出していきたい?挑戦してみたいこととか?
今後は自分のルーツやアイデンティティもアートで表現していきたいと思っているの。
母親になって、自分は誰なのか、何をしたいのか、何ができるのか、をすごく考えるようになって・・・多文化社会であるNZに移民として暮らす今、自分の生まれた中国の文化や風習や食べ物・・・そういうのもこれからアートで伝えていきたいなって。

中国にルーツを持つ私の子どもたちは、中国に住んだことがない。
だからアートを通して、子供たちが自分の文化を受け入れるだけでなく、個人の違いを認め、お互いの人種や文化の多様性を尊重し合うことの大切さも学んでほしいと思っているの。
自分という人間がいかに尊い存在なのか・・・そういうことも次の世代に伝えていきたいな。

あとはとにかく癒しを絵に込めたい!自分がこれまでたくさんの絵で癒されてきたように、今度は自分の絵で多くの人が癒されてくれたら・・・嬉しいなって。




いかがでしたでしょうか?(ずっとやってみたかった対談形式。笑)
我が家が流れ着いたニュージーランドという地で出会ったOtisのストーリー。
SORORのロゴやアイコン、インドのブロックプリンも、今回のインタビューを読んだ後で見ていただくと、そこに秘められた多くのストーリーを感じ取ってもらえるのではないかと思います。
ぜひ、ブロックプリントも手に取り、製作に関わった人たちのパワーを感じていただけたら嬉しいです。


最後に最近の彼女のアートをご紹介♩

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